3.腸が原因の病気ってどんなのがあるの


(1) 下痢便


下痢とは水分量の多い便のことを言います。

 

急性の下痢の原因として、暴飲暴食、 冷たいものや消化の悪いものの食べ過ぎ、飲み過ぎなのです。

 

発熱や腹痛を伴う場合は、

ウィルスや細菌感染によることが多くなります。

 

一方、慢性の下痢は過敏性腸症候群や神経性下痢、

クローン病、潰瘍性大腸炎などの原因が考えられます。


(2) 便秘~たかが便秘、されど便秘。病気が隠れていることも~


女性に多い便秘ですが、なぜ便秘になるのでしょうか?
大腸に送られた食べかすは煽動運動により直腸に運ばれます。

 

それが直腸に達した際にその刺激が脊髄を通して大脳に伝わり便意がもよおされますが、

慢性的な便秘の場合は、便意を我慢することを繰り返したために直腸から

脳に伝わる刺激が弱くなったことが原因になることが少なくありません。

 

そのほか、

過敏性腸症候群が原因となったり食物繊維や水分の

少ない食事が原因となることがあります。

 

ほかにも環境変化やストレスなどが影響して起こる便秘もあります。

 

但し、

ときには大腸や直腸がん、

腸の癒着などが原因で起こることもあります。

便に血が混じったり激しい激痛などを伴う便秘の

場合はすぐに病院を受診しましょう。


(3) うつ病

 

腸が何らかの異常をきたし免疫機能が低下すると脳が一種の炎症状態となり、

うつ病の原因の一つになると考えられています。


(4) 認知症


アルツハイマー型認知症は腸内細菌の多様性が減るなど、

腸内環境と関連があることがわかっています。


(5) アレルギー


アレルギー症状は身体を守るべき免疫が正しく働かなくなることによって発症します。

 

腸内環境が悪いとアレルギーを起こしやすく、

腸内細菌のバランスを良くすることで症状が改善するケースが報告されています。

(資格のキャリカレ 腸活アドバイザーテキストより抜粋)
 
(余談1)朝食後に便意をもよおすのはなぜ?

本文に記述したように直腸に便が送られた刺激が大脳に伝わり便意を

もよおすシステムいわゆる胃・大腸反射は、

朝目覚めて朝食後は特に活発になるのが特徴です。

 

それで朝食後に排便したくなる、

逆に言うと朝食を抜くと便秘につながりやすくなります。

また、冷たいものを食べたり飲んだりしても活発になりやすいので、

便秘ぎみの人は朝起きたら冷たい水を飲むのもありですね。


(余談2)便秘対策の王道は生活習慣の改善から(腸活のススメ)
病気が原因でない慢性便秘はなるべく生活習慣の改善で直しましょう。 

 

 

1.食事の見直し
野菜、芋類、豆類、海藻類などの食物繊維を多く含む食品を多くとると、

腸の粘膜を刺激し煽動運動を促進します。

 

水分不足も便が固くなる原因ですので、適度な水分をとりましょう。

また、朝起きて冷たい水や牛乳を飲むと胃・大腸反射を活発にします。

 

2.適度な運動
あまり動かないと大腸の働きが低下する恐れがあります。

適度な運動も効果的です。


3.トイレの習慣化
毎日決まった時間に(できれば朝食後)トイレに行くように習慣づけましょう。 

便意があるときに無理に我慢しないことも大切です。